「国連・持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)の設立総会が2003年6月21日、東京都豊島区の立教大学で開かれた。
推進会議は、開発と環境保護を共存させる持続可能な開発実現のために、すべての国々や人々が戦略、責任、情報などを共有する「グローバル・シェアリング」を目指す。環境・開発・人権・平和・ジェンダ-などにかかわる日本のNGO・NPO及び個人のネットワーク組織として設立された。
市民とNGO・NPOが政府、政府間組織や民間・私企業などのパートナーシップによって、この「持続可能な開発のための教育の10年」を推進するとともに、異なる分野のNGO・NPOが補完しあいながら、持続可能な社会づくりに取り組むネットワークの構築を目指す。
設立総会では、設立趣意や今後の方向性、運営委員の立候補資格などに質問や意見が集中し難航したが、参加した個人やNGO・NPOからの意見を尊重し、主体となる運営委員会は1年以内に体制の見直しを図ることとなった。
設立総会は難航したが、企業や各種団体にありがちな形式優先の設立手続きをとらなかった。市民やNGO・NPOのネットワーク組織として、できる限り公明正大な設立手続きをとったことは、評価すべきではないだろうか。
今後に向けていろいろと課題は多いが、推進会議では、各地での地域ミーティングなどを通じて人々の幅広い参加により「持続可能な開発のための教育の10年」を推進していくようだ。
初出 2003/06/24 インターネット新聞『JanJan』
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