1987年東京で「開発と環境に関する世界委員会」が開催され、「持続可能な開発」を目標に「われらの共有の未来」を宣言。
1992年のブラジルのリオ・デ・ジャネイロで「環境と開発に関する国連会議国連環境開発会議(地球サミット)において、持続可能な開発の理念が公に合意されて、具体的な行動計画として「アジェンダ21」が採択された。
以降、持続可能な開発は国連の会議、国際会議において中心的なテーマとなり、環境、人口、居住、貧困、ジェンダー、人権などの課題が地球規模の問題であり、相互に関連しており、その解決には国を超えた協力と参加型市民社会が必要不可欠であること考えられた。
そして、2000年9月ニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで21世紀の国際社会の目標として「平和と安全、開発と貧困、環境、人権とグッド・ガバナンス、アフリカ」などを課題として掲げ国連ミレニアム宣言を採択した。
国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し一つの共通の枠組みとしてミレニアム開発目標(Millennium Development Goals :MDGs)とした。
そして、持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット)へ。
2002年8月26日から9月4日まで持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット)は 南アフリカのヨハネスブルグにおいて開催された国連主催の首脳会議であり、人類が抱える困難な課題に世界の関心を向け、解決を目指して世界的な行動を促すことを目的とした。
この会議は、「アジェンダ21」が採択された1992年のリオ・デ・ジャネイロでの国連環境開発会議から10年が経過したのを機に、同計画の実施促進やその後に生じた課題当についてハイレベルで議論することをことを目的に企画されたもので、「リオ+10」とも言われ、世界104カ国の首脳、190を超える国の代表、また国際機関の関係者のほかNGOやプレスなど合計2万人以上が参加した。
「ヨハネスブルグ宣言」
この首脳会議の始めに、世界の子供たちは我々に対し、素朴であるがはっきりとした口調で未来の世界は彼らのものであると語りかけ、我々すべてに対して、我々の行動を通じて、彼らが貧困、環境破壊及び持続可能でない開発形態が引き起こす屈辱も不当もない世界を相続することを確保するよう求めた。
したがって、我々は、持続可能な開発の、相互に依存しかつ相互に補完的な支柱、即ち、経済開発、社会開発及び環境保護を、地方、国、地域及び世界的レベルで更に推進し強化するとの共同の責任を負うものである。
そして、「持続可能な開発のための教育の10年」は、このヨハネスブルグサミットで提起され、2002年の国連総会で採択された国連「持続可能な開発のための教育の10年」に基づき2005年より各国で展開されている。
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